最低限必要な書類です!!!船積書類(Shipping Documents)

書類を見てる人 書類

こんにちは、こばです。

海外ビジネスっていっぱい書類出てくるけど、結局どの書類が大事なの?

今回はこんなテーマで描いてみたいと思います。

海外ビジネスで出てくる書類、実はどれもこれも大事です!

どの書類も必要なのですがこの回答だと身も蓋もないので、輸出者にも輸入者にも大事な、特に大事な書類を紹介します!

いわゆる船積書類(Shipping Documents)というものです。

契約によって輸出者が輸入者に要求される書類は異なります。
しかし、船積書類は最低限必要とされる書類です。
それ以外の書類(例えば原産地証明)は必要ない時もありますが、ここで紹介する船積書類は基本的に要求されます。

ここでいう船積書類って何?

早速ですが、ここでの船積書類とは次の書類のことを言います。

B/L(Bills of Lading):船荷証券
Invoice:インボイス
Packing List:パッキングリスト
Insurance Policy:保険証券

輸入者はこれらの書類が揃っていないと貨物を引き取ることができません。
そのため、輸出者は船の到着前にこれら書類を送付する必要がありますし、輸入者は届いていないようでしたら催促しないといけません。

では、それぞれ簡単に紹介していきます。

B/L(Bills of Lading)

B/Lってどんな書類???

前にもB/Lについて書いた事もありますが、B/Lは貿易において最も重要な書類の一つです。
てか、一番大事な書類だと言っても過言はないでしょう。

自分で作れないしなくしちゃダメですよ。

B/L、正式にはBills of Ladingと言われ、日本語では船荷証券と呼ばれています。
表面は船積情報が、裏面には運送契約の一般条項が記載されています。

最近はサレンダードB/Lが多いので、裏面を見ることは減ってきてるのかもしれませんね。
僕も最近は見てません。

最後にオリジナルのB/Lを見たのはいつだったか・・・

そんなB/Lですが、多面性を持つ書類です。
簡単にまとめると次の役割があります。

貨物の受取証かつ引渡し請求権
有価証券
運送契約

以前の記事ではこの辺を詳しく説明しています。

決定的なのは、貨物と同じ価値があり、これがないと仕向地で貨物を受け取れない事でしょうか。

Invoice (インボイス)

インボイスってどんな書類???

最近日本でもインボイスって言葉が言われ始めました。

でも、貿易でいうインボイスは、一枚でいろいろな用途がある書類なんです。

役割としては「納品明細書」や「代金請求書」の役割があります。
しかし、一般的な訳語は「商業送り状」と言われたりもします。

商業っていうのは、Commercial Invoiceと言われるからですね。

そのため、簡単にはインボイスっていうのは次の役割があります。

納品書
請求書
送り状

これは輸出者、輸入者から見た内容で、通関では申告価格や課税価格の根拠書類にもなったりしるし、海上保険の申し込みに使われたりもします。

サンプルだから適当に価格を書いたりするとダメですよ。
輸出者・輸入者は良くても通関時にトラブルになる可能性もあります。

そんなインボイス、記載内容はある程度決まっています。
次のようなことが書かれています。

輸入者の名称と住所
輸出者の名称と住所
インボイス番号
作成日
船積港と荷揚げ地
荷印
貨物の明細
価格
など

Packing List (パッキングリスト)

パッキングリストってどんな書類???

パッキングリストはいわゆる梱包明細書です。

どんな貨物?
どんな梱包?
いくつある?
重さと大きさはどれくらい?

これらを記載している書類です。

輸出入地の税関と輸入者が積荷を照合するために使われます。
数とか量が合ってるかチェックするんですね。

ちなみに、インボイスに梱包明細が書かれていれば、必ずしも作成しなくてもいい(L/Cで要求がある場合は必ず作成)と言われています。
僕が出荷する時は、基本的に乙仲さんから要求されてます・・・

パッキングリストの記載項目は次のものです。

荷印
商品明細
個数
Net Weight
Gross Weight
Measurement

Gross WeightやMeasurementは空欄にし検量機関が発行する容積重量証明書に基づく数字を記入します。
要は通関時に調べて記載するのですけど、乙仲さんから前もって記載を依頼される事もあります。

Insurance Policy (保険証券)

保険証券ってどんな書類???

これはシンプルですね。

保険をかけたよ、っていうことを証明する書類です。

CIF(CIP)の場合は輸出者が保険をかけます。
保険をかけると貨物海上保険引受の証明書として保険会社が発行してくれます。

ちなみにFCA(FOB)やCPT(CFR)の場合は輸入者が保険をかけるので、船積書類として輸出者が手配する必要はありません。

保険証券、自分ではあまり作らないとは思いますが、こんな内容が記載されています。

被保険者
インボイス番号
予定保険証券番号
商品名
梱包状態
本船名
船積港
船積日
仕向地
保険条件
保険金額(インボイス価格の110%)
保険区間
クレーム発生時の支払地
保険求償代理人
担保危険
免責事由
保険期間
協会約款など各種約款

裏面にはビッチリと、読むのが嫌になるくらい色々と書かれています。

まとめ

今回はいわゆる船積み書類を簡単にまとめました。
それぞれの書類に関しては別途記事を作成するので気になれば読んでみてくださいね。

もし海外ビジネスで質問や相談があれば問い合わせやコメントで連絡ください。
回答できるよう、頑張ります!!!

こば@貿易屋

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