こんにちは、こばです。
今回は貿易の参考書の紹介です。
初心者だけど、わかりやすい貿易の本ってないかな?
そんな方にお勧めの一冊です!
大須賀 祐『おもしろいほどよくわかる 貿易ビジネスの基本と常識 商品発掘から販路開拓まで、これ一冊で完璧』 PHP研究所 2009
読みやすさ ★★★★★
実用性 ★★★☆☆
専門性 ★★☆☆☆
網羅性 ★★☆☆☆
入門性 ★★★★★
貿易実務の参考書って字が多いし、読んでて眠たくなってくるのが多い。
なかなか最後まで読み切るのは大変。
そもそも面白くない。
全体の流れがイマイチ分かりにくい。
こんな人たちにおすすめの本です。
本書の特徴
この本は物語の部分と解説の部分でできています。
新入社員の男の子が輸入担当になって輸入を成功させるまでの話、
次に輸出担当になって輸出を成功させるまでの話
これが読みものとして書かれています。
取引先を探す物語があり、
その探し方の解説があり、
見積書を取る物語があり、
見積書に関する解説があり、
と、物語と解説が交互に、かつ貿易の流れを細切れに書かれているので、
未経験の人でも全体像がイメージしやすいです。
僕も面白がりながら読むことができました。
本書の内容
第1章から第4章まではPart 1として輸入取引の話です。
第5章から第8章がPart 2で輸出取引の話です。
巻末の資料(契約書の参考例)を入れて280ページほどですが、さっくりと読める内容です。
本書の目次
本書の目次はこんな感じになっています。
Part 1 輸入編
プロローグ
第1章 輸入取引のしくみと流れ
第2章 輸入取引のはじめ方
第3章 輸入代金の支払い・保険の基本
第4章 輸入貨物の入荷・通関・引取り・国内販売
Part 2 輸出編
第5章 輸出取引の仕組みと手順
第6章 貨物の船積・輸送
第7章 回収のしくみと手続き
第8章 関連業務の知識と進め方
実はプロローグが曲者で、この本の中で一番教科書っぽい内容になっています。
貿易の全体像とか、契約書とかの説明がされているので、初めて貿易実務の本を読む人はプロローグは後回しでもいいかもしれませんね。
いいなと思ったところ
この本を読んでいていいなと思ったのは、
- 輸入相手の探し方
- 輸出相手の探し方
これがしっかり書かれている点です。
展示会やJETROのマッチングサイトなど定番の方法ですが、これから貿易を始める人にとってとっかかりになる方法が書かれていました。
海外ビジネスをやるにあたって、海外パートナーの選び方は1番の関心ごとなのに、あまり説明されないんですよね。
もちろん、パートナーはこの話みたいに簡単には見つかりません。
しかし、見つけ方はこの本に書かれています。
成功するかどうかは読者次第、だから頑張れ、というところでしょうか。
僕も今度試してみようかな・・・
まとめ
この本は、読みやすさや分かりやすさに全振りした本です。
知識の量や深さはこの本だけではカバーしきれません。
資格試験の対策とかには使えないかな。
それでもこの読みやすさは素晴らしい。
おすすめは硬めの教科書との二冊持ちです。
特に貿易の教科書でつまづいた人、そんな人には読んでほしいです。
あとは商社に就職したい学生さんにも読んでほしいですね。
商社業務がイメージしやすくなるかと思います。
ちなみに所々で出てくるネタは僕も参考にさせてもらってます。
実は貿易に慣れ親しんでいる人にも発見があるかもです。
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