こんにちは。こばです。
海外ビジネスのスキルアップをしたいけど、
「どんな勉強方法があるの?自分のレベルを知りたいし、資格があれば取りたい!」
こんな方に、僕なりの回答を提案します!
通関士試験:https://www.customs.go.jp/tsukanshi/
貿易実務検定:https://www.boujitsu.com
貿易アドバイザー:https://trade-advisers.com
IATAディプロマ:http://www.jafa.or.jp/diploma/
安全保障輸出管理士:http://www.cistec.or.jp/nintei/youkou_associate.html
銀行業務検定(外為):http://www.kenteishiken.gr.jp
他にもあるかもしれませんが、これらがまず思いついたものです。これに加えてTOEICやビジネス英語検定などの英語に代表される語学系資格もあります。
仕事で実務を行いながら、理論は試験勉強で補うのがいいと思います。
自己紹介
海外ビジネスを10年以上続けています。小さな商社を経て、今は自営業で8年以上経ちました。
上記試験では通関士とIATA以外は取得済みです。理由は後で書きます。
1. 自分に合った資格を勉強しよう
海外ビジネスの資格といえば真っ先に通関士が思い浮かぶかと思います。しかし、本当に通関士があなたのビジネスに必要かどうか、試験勉強を始める前に考えましょう。
▶︎通関士、IATA、安全保障貿易管理、銀行業務検定
例えば、通関士は税関の説明によれば下記の通りです。
「通関業務に関する専門的知識、経験を有する専門家として、原則として通関業務
を行う営業所ごとに通関士を置き、税関官署に提出する申告書類等の内容を審査
させなけれ ばならないこと」
通関業務を行う営業所、つまり乙仲さんや海貨業者さんなどの通関業者に通関士が必要ということです。そのため、通関業者に勤めていると、通関士はキャリアアップに直結します。
理由は単純で、通関業者には通関士しかできない業務があるので、職場での業務内容にも関係してくるからです。
反対にメーカーの海外営業や商社の仕事ではキャリアアップに直結しにくい資格といえます。
試験内容は通関業務や関税法などに関する専門知識を問われるので、貿易の全体像のを扱うものではありません。もちろん、これら知識は不要というわけではないですが・・・
通関士のようにIATAは航空輸送業界で、銀行業務検定は銀行業界でキャリアアップにつながる資格です。安全保障貿易管理士は、2019年の夏に日韓関係で有名になった輸出管理に関する知識を問う試験です。
これらは貿易全般の知識というよりも、専門性に特化した知識といえます。貿易というよりも貿易の一部をクローズアップさせた資格と言えるでしょう。
僕の場合
僕は商社勤務だったので、通関士の優先度はかなり低かったです。しかし、乙仲さんとのやりとりが多く、彼らがどのような判断基準を持っているのか知りたくて受験しました。通関士の判断基準や仕事内容がわかれば、商社業務も円滑に進むと考えたからです。
ちなみに、銀行業務検定を受験したのも同じ理由です。乙仲さんや銀行さんがどういった情報を重視しているのかを知る手掛かりに資格試験を利用しました。
試験勉強と言いつつ、結構不純な動機ですね(^^;)
2. 貿易実務検定と貿易アドバイザー試験
貿易全般の理解で役に立つのはこの二つの試験かと思います。また、貿易に関するどの業界でも受ける価値がある試験かと思います。出題範囲も輸出入業務、通関業務、銀行業務、海上輸送、航空輸送、英語・・・など貿易全般が問われます。
僕は貿易実務検定を受験してから貿易アドバイザー試験を受けました。内容はほとんど同じで、貿易実務検定のA級が貿易アドバイザー試験と同程度の印象です。違いは、貿易実務検定は貿易の知識を測るのに対して、貿易アドバイザー試験はアドバイスする能力を含めて測る、というのが公式の見解のようです。
貿易実務検定 | 貿易アドバイザー試験 | |
相当する難易度 | A級 | 貿易アドバイザー試験 級はなし |
受験条件 | 特になし | 国際ビジネス関連業務経験 3年以上 |
試験内容 | 貿易実務能力 | 貿易をアドバイスする能力 ≒貿易実務能力+面接 |
主観ですが、難易度は貿易実務検定のA級と貿易アドバイザー試験が同等のようです。A級を受けるときに貿易アドバイザーの同時受験の話も聞きます。
▶︎出題範囲
出題範囲は下記の通りです。
貿易実務検定はホームページから、貿易アドバイザー試験は試験内容の説明がないのですが、貿易実務、マーケティング、英語の3科目です。
科目 |
内容 |
貿易実務検定 |
貿易アドバイザー試験 |
||
A級 |
B級 |
C級 |
ー |
||
貿易実務 |
貿易と環境 |
△ |
△ |
△ |
○ |
貿易経済知識 |
○ |
○ |
△ |
||
貿易の流れ |
○ |
○ |
△ |
||
貿易金融 |
○ |
○ |
△ |
||
貿易書類 |
○ |
○ |
△ |
||
貿易法務 |
○ |
○ |
△ |
||
貿易税務 |
○ |
ー |
ー |
||
通関知識 |
○ |
○ |
△ |
||
貿易保険 |
○ |
○ |
△ |
||
外国為替 |
○ |
△ |
△ |
||
航空貨物 |
○ |
△ |
△ |
||
クレーム |
○ |
△ |
ー |
||
マーケティング知識 |
ー |
ー |
△ |
||
貿易マーケティング |
○ |
△ |
ー |
○ |
|
貿易実務 英語 |
商業英単語 |
○ |
○ |
△ |
○ |
英文解釈 |
○ |
○ |
△ |
||
英作文 |
○ |
ー |
— |
||
試験時期 |
3月 5月 7月 10月 12月 |
3月 7月 12月 |
7月 |
一次試験:11月 二次試験:翌年1月 |
(貿易実務検定・貿易アドバイザー試験ホームページより)
海外ビジネスに関する資格の場合、この資格から、特に貿易実務検定C級から始めることをお勧めします。特に貿易アドバイザー試験はテキストがないため注意が必要です。
貿易実務検定C級、B級と受けて、そのあとでA級と貿易アドバイザーをダブル受験、というプランがいいかもしれません。国際ビジネスを初めて期間が浅い場合は、まずA級までとって3年目に貿易アドバイザー試験、という作戦もありですね。
コメント
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